燈籠の奥の森には、殆どが竹柏(なぎ)の木だけという純林が見られ、極めて稀であるとして大正12年に天然記念物に指定されました。 御間道の中程には、その特色が分かる場所として、天然記念物ナギ樹林の立て札が立っています。
竹柏は暖かいところに自生する木なので、春日大社にあるものは、古くに献木されたものが、 鹿も食べないところから繁茂して樹林を形成したのだと考えられています。
鎌倉時代には、すでに繁茂していたことが記録から類推され、実際樹齢が850年と考えられる木も確認されています。 春日大社では古くから榊の代わりに神事に用いられた神聖な木でもあります。