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春日大社社伝神楽

撮影:桑原英文

春日大社社伝神楽は、8人の御巫みかんこによる八乙女舞やおとめまいを骨子としたもので、その起源は遠く平安時代初期の延喜年間(901年~22年)にまで遡ることができます。伴奏は地方じかたといい、御巫の上臈が琴師を務め、歌を唄う本歌の役が笏拍子を打ち、笛役は神楽笛を奏します。付歌は銅拍子と小鼓を打ち、それぞれ神職が務めます。化粧も、額に富士額、又襟足に三本足を水で溶いた練白粉を用いて筆で描き、天井眉をつけ、更に下唇に紅をさすなど、独特な古式を伝えています。簑毛(付け毛)を金色の丈長で結いまとめ、造花の藤花のかんざしをさした御巫の舞う姿は、たいへん優雅です。