御田植祭は、平安末期の長寛元年(1163年)より続く神事で、古来1月8日以後の最初の申の日が式日でしたが、 明治5年から現在の日に行われるようになりました。 当日、田主、神楽男、八乙女(御巫)たち奉仕者は若宮神社前南庭でお祓いを受け、林檎の庭・榎本神社前・若宮神社前の 3か所で田舞の奉納を行います。 これは、田主が鍬を使って耕す所作を行い、牛面をつけた牛男が唐鋤や馬鍬を引いた後、 神楽男の歌と楽器(笏拍子・銅拍子・ササラ・神楽笛)に合わせて八乙女の田植舞が行われます。 この際、早苗に見たてた松苗を用います(枚岡の神が春日の地へ神幸の途中、 白毫寺の宅春日の地で松苗を用い、不作に悩む民を救われた古事に基づく)。この時、八乙女の手によって播かれた稲種は年中夫婦大国社で 霊験あらたかな招福開運金運のお守り「福の種子(ふくのたね)」として授与されています。