平成28年11月6日、多くの方々のご協力により春日大宮(春日大社御本社御本殿)が見事に竣工し、正遷宮が賑々しく執り行われましたが、同時進行で継続事業として境内外に鎮座される62社の摂社・末社の御修繕を順次執り行ってまいりました。
平成19年に始まった第60次御造替事業も佳境となり、愈々、摂社 若宮社の御造替を以て完遂となります。令和3年4月23日、御神霊を御遷し申しあげる「仮殿遷座祭」が厳粛に斎行され、令和4年10月28日の本殿遷座祭に向け、御本殿の御修繕、境内整備が着々と取り進められております。
120年ぶりに20年に一度の正式な形に戻る重要な第43次若宮式年造替、御本殿の御修繕・周辺の整備を始め、事業を推進・完遂を目指すにあたり200,000,000円という費用が見込まれています。
御本殿など文化財指定建造物には一部公費による補助が予定されておりますが、境内周辺整備、調度品類の調製、諸祭典の執行による御神徳高揚など多岐に亘り、神社予定経費を大幅に超えることとなります。
つきましては、第60次式年造替継続事業〔境内鎮座摂末社の御修繕〕の締めくくりとなるこの大事業を、お一人お一人の真心の結集により、無事成し遂げ、若宮様の御神徳の一層の発揚と、かけがえのない文化伝統を後世に守り伝えてゆきたく存じます。
若宮様が、美しく竣工された御本殿、清浄な御神域に御悦びなられますよう真心を込めてご奉仕申しあげますので、ご賛同、ご協力くださいますようお願い申しあげます。