世界遺産 春日大社 春日大社について  
12月15日〜18日
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17日若宮様の1日
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午前0時
遷幸の儀(せんこうのぎ)
●若宮本殿よりお旅所へ
若宮様をお旅所へお遷し申しあげる神秘の行事。写真撮影は禁止です。
 若宮神を本殿よりお旅所の行宮(あんぐう)へと深夜お遷しする行事であり、古来より神秘とされている。現在も参道は皆灯火を滅して謹慎し、参列する者も写真はもちろん、懐中電灯を点すことすら許されない。これらはすべて浄闇の中で執り行われることとなっている。神霊をお遷しするには、当祭においては大変古式の作法が伝えられ、榊の枝を以て神霊を十重二十重にお囲みして、お遷しするという他に例を見ないものである。全員が口々に間断なく「ヲー、ヲー」という警蹕(みさき)の声を発する。又、楽人たちが道楽(みちがく)の慶雲楽(きょううんらく)を奏で、お供をする。

午前1時〜午前2時
暁祭(あかつきさい)
●於 春日野お旅所
お旅所へお遷りの若宮様に朝の御饌をお供えし神楽を奉納する
 満天の星空のもと寒気が一入身にしみる午前1時、庭燎に火が入って暁祭がおごそかに執行される。 遷幸の儀の際、行宮の前には神を迎えた事を示す植松(うえまつ)が立てられ、ご殿の中央には瓜灯籠が幽かな光を投げかけているその神前には、海川山野の品々が献じられる。続いて旧祢宜大宮家より古式による「素合の御供(すごのごく)」が奉られ、そして、宮司の祝詞に続いて社伝神楽が奏せられる。清らかな歌声と鼓や笛の音が春日野に静かに鳴りわたっていく。
本来の宵之御供の復興
 現在宵宮祭で献じられる神饌は丸物神饌で、本来のものは勅祭「春日祭」の御戸開ノ儀で献じられる高杯4本立の「八種神饌」であった。平成15年より復興された。

午前9時
本殿祭(ほんでんさい)
●於 春日大社本社若宮
若宮おん祭の無事斎行を祈る祭典
 古くは「御留守事(おるすごと)」と申し上げ春日大宮若宮へ「御留守事の神供」を奉る行事で相嘗祭(あいなめさい)に相当する。

午後0時
〔奈良県庁前広場出発〕
お渡式(おわたりしき)

午後0時50分頃
〔於興福寺南大門跡〕
南大門交名の儀(なんだいもんきょうみょうのぎ)
 古来お渡り式は興福寺内を出発して一の鳥居迄を下の渡り、一の鳥居よりお旅所迄を上の渡りと称している。下の渡りの中心的な行事がこの交名である。祭礼の主催権を持つ興福寺への敬意を表し、またお渡り式に遺漏が無いかを改めるこの式は現在、旧南大門跡に衆徒の出仕をみて執行されている。
 特に興福寺より出仕した役柄は名乗りの事があり、競馬は「○○法印(又は法眼)御馬候」などと名乗り、馬長児(ばちょうのちご)は僧位僧官を名乗る。これらはいずれも大童子(だいどうじ)が行う。また大和士(やまとざむらい)は御師役が懐中している交名を声高らかに読み上げるなど古式床しい行事である。読み違いや、不作法があると、再度引き戻してやり直させるという故実もある。

午後1時頃
〔於−ノ鳥居内影向松〕
松の下式(まつのしたしき)
 一の鳥居の内、南側の壇上に「影向の松(ようごうのまつ)」がある。この松は能舞台の鏡板に描かれている松といわれ、春日大明神が翁の姿で万歳楽を舞われたという由緒ある場所である。 ここを通過する陪従(べいじゅう)・細男(せいのお)・猿楽(さるがく)・田楽(でんがく)は各々芸能の一節や、所定の舞を演じてからでないと、お旅所へは参入できない事になっている。 松の下を通ってお旅所へ参入した十列児(とおつらのちご)は馬より降りて、装束の長い裾を曳きながら馬を曳かせて、芝舞台を三度廻り、馬長児(ばちょうのちご)は馬上のまま三度舞台を廻って退出の時、ひで笠に付けた小さな五色の紙垂を、大童子(だいどうじ)が神前へ投ずるという、珍らしい所作などがある。
 それにもう一つ有名であるのは「金春の埒(ちち)あけ」と言われるもので柴の垣に結びつけた白紙を金春太夫がお旅所前で解いてから祭場へ入るというもので「埒があく」という言葉もこれからおこったと伝えられている。 尚午後2時30分過から松の下において興福寺ゆかりの宝蔵院流槍術の型奉納が家元により行われる。
頭屋稚児の復興
 興福寺の学侶より選ぶ二人の稚児で、松の下の行事を検知する重要な役目がある。その際は神事のため、真赤な小袖に白い上衣を着し畏頭姿となった。明治初年の廃絶より現在は神職が検知しているが、平成15年をもって130年ぶりの復興となった。

午後1時頃
〔−ノ鳥居内馬出橋よりお流所勝負榊まで〕
競馬(けいば)

午後2時30分頃
〔−ノ鳥居より馬出橋辺まで〕
稚児流鏑馬(ちごやぶさめ)

午後2時30分頃
お旅所祭(おたびしょさい)
●於 お旅所
行列は各々古来の仕来りを守りつつ進み、最終は江戸時代、大和国内の大名が出仕した大名行列です。
この行列も奈良独特の姿を伝零し、「ヒーヨイヤナ」 の掛声で有名なものです。以上総勢千余名が古式に則り都大路を練り歩きます。

午後11時
還幸の儀(かんこうのぎ)
●お旅行より若宮へ若宮様に御殿へお帰りいただく神秘の行事。写真撮影は禁止です。  
 遷幸の儀と還幸の儀の間は二十四時間以内でなければならない事になっている。つまり二日間に亘ってはならないのである。だから遷幸の儀は17日午前零時過であり還幸の儀は17日午後11時頃から開始され、18日午前零時にならぬうちに若宮神社へお還りになるのである。
 お旅所行宮において神秘の行事ののちご出発となる。遷幸の儀にくらべ、お還りになる還幸の儀の道楽(みちがく)(還城楽(けんじょうらく))、つまり旅情をお慰めする音楽は、テンポもやや早く軽やかなものとなる。
 遷幸の儀と同じく大松明が道を清め、沈香の香りが漂う中を警蹕の声と共にお還りになる様子は江戸時代の郷土史家村井古道が、正に神代の昔にかえったような感動を覚えると書き残しているとおり、荘厳かつ神秘なもので他に例を見ないものである。
 若宮紳社では、お還りを待ち受けている神人等によって待太鼓が打ち鳴らされ、その太鼓の音と微妙に溶け合った道楽のしらべにのって、若宮神は無事に元の本殿へとお鎮りになる。
 その後、神楽殿で社伝の神楽が奏せられ、華麗な祭りの幕が閉じられるのである。



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