世界遺産 春日大社 春日大社について  
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盃台とは、かつてこの大宿所祭や装束賜式の威儀物として用いられたもので、高さ20センチ・幅45センチ・奥行35センチの檜台に季節の花の絵を描き、台の上には目出度い松竹梅の造花と、南都独特の一刀彫の技法を用いた「奈良人形」を配した豪華で格式のある調度品であります。昭和六十三年に百二十年間絶えておりましたものを「春日有職一刀彫師」の手により復興されたものです。

南都の「奈良人形」はおん祭に参勤する田楽座の「花笠」や盃台がこの起こりとされ、卓越した優雅さと精巧さが古来より賞せられております。かつては「春日有職桧物師」であった岡野松寿家(奈良一刀彫の元祖家)が、代々秘伝としてこの制作にあたっていました。

これらの調度品はおん祭特有なものでありますが、贈呈品としても大変珍重され、興福寺の『多聞院日記』には天正十年五月、安土城へ来る徳川家康をもてなす為に織田信長が興福寺へ命じて盃台を献上させたところ、比類無き物として激賞したと記されてあります。またこの後、豊臣秀吉に呈したところ大変気に入り、二十六の盃台を作らせ聚楽第に納めさせた記述が同日記から伺えます。この他、時の権力者は挙ってこの盃台を珍重していた記録が随所にあり、これらの史実からも貴重な調度品であった事は間違いありません。

※現在、新規の奉納の受付は停止しております。
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