第四番 猿楽(さるがく)
猿楽(さるがく)は能楽の古名である。後に続く田楽(でんがく)一座も盛んに能を演じていた時代があったので、今もこの名が踏襲されている。今は金春座が出仕しているが、もとは観世・金剛・宝生を含めた大和猿楽四座が出仕し、おん祭はその格式高い競演の場として古来有名である。松の下では「開ロ(かいこう)」「弓矢立合(たちあい)」「三笠風流」を演じ、お旅所入口では金春大夫が「埒(らち)明け」を行う。
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