第二番 巫女(みこ)
白の被衣(かずき)をいただき風流傘を差しかけられながら騎馬で進む女性が巫女(みこ)(拝殿八乙女)である。春日大社では巫女を伝統的にミカンコと呼ぶ。錦の袋は「御蓋(おんかさ)」で、春日明神が影向された時に用いたものと伝えられている。他に「郷神子(ごうのみこ)」「八嶋神子(やしまのみこ)」「奈良神子(ならのみこ)」も参勤する。

辰市神子の復興
 辰市村から出る神子。辰市村は春日社家の祖中臣時風、秀行兄弟が当社大宮第一の御祭神のお供えをし鹿島より大和に来られた折、住居をどこにされるか神意をお伺いしたところ、榊を投げて落ちたる所を住居と定む旨を示され、それが辰市村であり、社家の故地とされる。辰市村を中心とした旧神領より選出していた辰市神子を平成15年より復興する。

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