第七番 競馬(けいば)
赤と緑の錦地の裲襠装束(りょうとうしょうぞく)に身を固め、細纓冠をつけた騎者は競馬の一行である。かつては、興福寺三綱から出された。もとは五双(二騎ずつ五回)が参道を疾走していた。
馬出(まだし)の橋と馬止(まどめ)の橋はその時のスタートとゴール地点であった。現在は馬出橋から出発し、お旅所前の勝敗榊まで競う。舞楽の蘭陵王と納曽利はこの競馬の左右の馬の勝負によって演奏された勝負舞であるので、競馬の勝敗により左舞の蘭陵王と右舞の納曽利の順番が決められる。
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